刀子柄切り出し小刀

時 代 現代
製作者 刀匠 藤田三郎國宗 (刀身 / 柄 / 鞘)
形 状 小刀
寸 法 刃長 6.0cm / 一寸九分八厘
全長 19.2cm (栃木柄装着時)
付属品 桐箱 (刀匠直筆箱書)
価 格 案内終了

愛媛県の新居浜に日本刀鍛錬場を構える 藤田三郎國宗 刀匠 製作 による 刀子柄小刀 です。
刀子は古来 木簡・竹簡の文字を修正する際に、その表面を削り取る為に使用するもので、正倉院の宝物にも文具として納められています。
この國宗刀匠の刀子は、片鎬に造り込んだ姿が特徴で、そこに匂い口の柔らかな、ゆったりとした湾れごころの刃文を見せています。
鯉口は銀無垢、また刀子の象徴でもある へ の字状の柄には 栃の木 が用いられており、詰んだ肌合いが良く生かされ、たなごころにも収まり良く仕立てられています。
鞘は墨染めの 朴(ホウ)の木 を使用し 籐を巻いたもので、これから年月を経て 深みのある飴色に変わってくることでしょう。

古作を基に独自の工夫を凝らした 藤田三郎國宗作 刀子柄小刀、いつも手元に置いておきたい優品です。

                           干将庵 / 2011年12月21日


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