時 代 | 江戸時代後期 |
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形 状 | 短刀 : 平造、庵棟 |
長 さ | 28.2cm / 九寸三分 |
反 り | 内反り |
元 幅 | 2.7cm / 八分九厘 |
元 重 | 0.8cm / 二分六厘 |
目釘孔 | 一ツ |
刀身彫 | 表 : 玉追龍 裏 : 梵字 護摩箸 |
附 属 | 変り塗合口拵/山金地竹図小柄/銀着一重ハバキ |
価 格 | 案内終了 |
短刀 : 無銘 変り塗合口拵
造込 鎬造 庵棟 重ね厚く 身幅尋常 内反り付き フクラ枯れる
地 板目流れごころ 腰元に大肌まじえる
刃 小互の目連れ 直刃まじえ 匂い口ややあまく 淡い小沸付く
帽子 表裏共小丸
茎 生ぶ無銘 刃上がり栗尻
■ 新々刀の特徴をよく示す 短刀 です。 頃合いの長さと身幅、それに比べ、フクラを落として重ねは厚く ガッチリとした造り込みです。 地は板目が流れごころ、腰元に大肌をまじえ、傷や研減りなどは見られません。 刃文は ややあまい匂い口の小互の目が連れ、淡い小沸が付き、刃縁には肌と絡んだ 砂流しなどの働きが盛んです。
■ 変り塗が施された 合口拵 は、鞘/柄共に凹みや漆の剥落なく、鯉口や栗形の緩みもありません。 指裏に小柄櫃を持ち、江戸後期の作と思われる 山金の地に真竹を据えた小柄を備えています。
■ 江戸時代前半 作例の少ない短刀は、江戸時代後期・新々刀期から 再び造られる様になります。 本刀もその中で生まれ、幕末の混迷の時代を生き抜き、今
ようやく安住の時を得たと言えるでしょう。
無銘ながら姿良く、華やいだ拵を備えた短刀。 御家の守り刀として、また武術武道の前指としても映える一振りです。
干将庵 / 2012年6月26日
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