(菊紋) 一 河内守祐定

時 代 江戸時代 : 宝永頃 (1705年前後)
形 状 鎬造 刀
長 さ 69.4cm / 二尺二寸九分
反 り 2.4cm / 七分九厘
元 幅 3.3cm / 一寸一厘
元 重 0.7cm / 二分三厘
先 幅 2.2cm / 七分三厘
先 重 0.5cm / 一分七厘
附 属 白鞘 / 朱漆金散九分刻鞘拵
価 格 案内終了

(菊紋) 一 河内守祐定

造込 鎬造、庵棟、反り深く付き、身幅元先さまで変わらず、中鋒
   小板目約(つ)み、肌立ちごころ
   互の目、小互の目、大房の互の目、尖り刃をまじえ、
     特に指裏は鎬筋に届き、飛び焼き入り、小沸つく
帽子 横手下を深く焼き込み、直ぐで入り、尖りごころに返る
彫物 棒樋 ハバキ上丸留め
   生ぶ、鑢目切り、栗尻、孔一つ  

■ 江戸時代の備前刀 河内守祐定 の刀一振りです。
元幅一寸一分に反り七分と豪壮な姿。 平肉もたっぷり残り、ずしりとくる重量感も魅力です。
地鉄は小板目約み 肌立ちごころ。 所々に乱れ映りを見せており、新刀の鍛の中にも 備前の伝統をしっかりと残しています。
刃文は、あたかも立ち上る炎の様に、互の目や丁子を多彩に織りまぜ、その勢いは鎬筋まで届かんばかりの迫力。 内から湧き出る強い力をしっかりと感じます。
附の拵は、朱漆に金粉を散らした鞘に 四分一地の金具と華やかなもの。 迫力の刀身を納めるには、やはりこれくらいの器量は必要でしょう。

■ 新刀祐定は、横山藤四郎祐定を祖とし、横山一派として幕末まで栄えます。 中でも河内守祐定は特に技量が優れ、「菊紋」「一」はその証と言えます。
伝統の中に 時代の要求を写す備前新刀 河内守祐定。
刀身拵ともに華のある優品です。

                            干将庵 / 2014年1月1日

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