時 代 | 江戸時代 : 文政頃 (1820年前後) |
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形 状 | 平造 短刀 |
長 さ | 20.6cm / 六寸七分九厘 |
反 り | 内反り |
元 幅 | 2.1cm / 六分九厘 |
元 重 | 1.1cm / 三分六厘 |
附 属 | 白鞘 / 金鍍金一重ハバキ |
状 態 | 古研 |
価 格 | 案内終了 |
金象嵌) 正繁 (手柄山)
造込 平造、庵棟、寸短く内反りつき 重ね厚い
地 小板目細かに約(つ)み、地沸一面に付く
刃 中直刃沸深く、刃先に向かって煙り込み、淡く小互の目連れ
匂い口明るい
帽子 直ぐで小丸
茎 生ぶ、化粧鑢、浅い入山形
■ 金象嵌で 正繁 と入る新々刀期の短刀です。
驚くのは1cmを超える元重ね。 鎧通しと言われるもので、寸が短く、内反りに この重ねの姿には 驚かされます。
この姿に似合わず、地刃は いたって上品な出来。 地は小板目約み、地沸を平地一面に蒔き、ここに沸の深い直刃を焼いて、沸が刃先に向かって煙り込み、淡い小互の目が連れるなど、
刀匠の技量の高さを十分にうかがい知ることが出来ます。
■ 正繁は江戸後期の刀匠、寛政の改革で知られる松平定信に、知行五百石で召し抱えられ、また甲斐守を受領するなど、高い評価を得ています。 また本刀の鞘書きは、戦後刀剣の研究家として知られた坂本弘道氏によってなされています。
迫力の姿に繊細な地刃、絶妙な均衡さが魅力的な一振りです。
干将庵 / 2014年2月23日
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