時 代 | 室町時代中期 文明頃 |
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形 状 | 鎬造 庵棟 |
長 さ | 61.6cm / 二尺三分三厘 |
反 り | 1.8cm / 五分九厘 |
元 幅 | 2.9cm / 九分六厘 |
先 幅 | 1.9cm / 六分三厘 |
附 属 | 千段刻鞘時代拵 / 白鞘 |
鑑 定 | 保存刀剣 / 平成18年6月28日認定 |
伝 来 | 大和郡山柳沢家 家老職伝来品 |
価 格 | 案内終了 |
兼継作
形状 鎬造 庵棟、片手打の姿にて寸短く、鎬筋高く、先反りつく
鍛 板目肌立ちごころ、淡く映りが立つ
刃 匂いがちの直刃調、焼刃低く、ほつれを見せ、中程沸が僅かに
地にもこぼれる
帽子 焼浅く、小丸に返る
茎 生ぶ、刃上がり栗尻、鑢目筋違い、目釘孔一ツ
■ 典型的な室町時代中期頃の 打刀(うちがたな)姿を持った、兼継(かねつぐ)の刀です。 二尺わずかの刀身長に 先反り強くつき、鎬筋高く頑とした姿。 茎はコブシ一握りの長さで、目釘孔も茎尻に近い位置に穿っています。
地鉄は板目大きく、やや肌立ちごころ、腰元や物打ちあたりに淡く映りが立ち、傷や鍛え割れなどは見られません。
刃文は焼きの低い匂いがちの直刃調で、物打ちはわずかに湾れ(のたれ)調。 全体的に柔らかみがあり、また腰から中程にかけては小沸つき、ほつれや葉を見せています。
■ 銘振りがとても興味深く、太タガネで、強く のびのびと自信に満ちた銘を切っています。
本刀は大和郡山の大名 柳沢家にて、代々家老職を務めた某家にごく近年まで伝えられたもので、古いウコン布の拵袋に包まれた、江戸後期作と見られる打刀拵が付いています。
総じて時代の姿を正しく、状態良く伝え、古刀の味わい深さを 充分に楽しむことの出来る優品です。
干将庵 / 2015年6月3日
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