時 代 | 室町時代初期 応永頃 |
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形 状 | 鎬造 庵棟 |
長 さ | 43.6cm / 一尺四寸三分 |
反 り | 0.9cm / 九分 |
元 幅 | 2.6cm / 八分五厘 |
先 幅 | 1.9cm / 六分三厘 |
附 属 | 五山桐紋透金無垢二重ハバキ / 黒呂鞘脇指拵 / 白鞘 |
鑑 定 | 保存刀剣 / 平成26年1月31日認定 |
伝 来 | 伝黒田家伝来品 |
価 格 | 案内終了 |
無銘)長船家助
形状 鎬造 庵棟、反り浅く、中鋒、頃合いの姿
鍛 板目、流れごころもあり、所々黒味の鉄入り、乱映り立つ
刃 腰開きの互の目に葉や島刃をまじえ、物打あたりは乱れ
穏やかに、小沸付き、砂流ししきりにかかる
帽子 表裏共フクラに低い互の目を一つまじえ、小丸に浅く返る
茎 大磨上、刃上がり栗尻、鑢目筋違い、目釘孔二ツ
■ 応永備前 長船家助に極められた脇指です。身幅長さ共に頃合いの姿。地は板目に大板目をまじえ 乱映りが立ち、長船物と知ることが出来ます。 刃文は腰の開いた互の目を主体に、複式互の目や尖りごころの互の目を見せ、小沸よく付き、しきりに砂流しがかかります。 また上質の差込研(さしこみとぎ)が為されており、刃文の鑑賞には最適です。 茎は大磨上(おおすりあげ)、茎尻をとても丁寧に仕立て直しており、好感を覚えます。
■ 拵は黒呂鞘の脇指拵。金無垢とおぼしき目貫や、赤銅の木瓜鐔を揃え、金無垢の二重ハバキには 五山桐紋を透かし入れています。(鞘は本漆をかけ直し 柄糸を巻き直しています。)
■ 本刀は黒田家伝来と伝えており、藩政時代には伝盛光とされ、桐の御刀箱に納められています。
確かに御刀の確かさや扱いを見ても、その来歴は充分に頷けるでしょう。
応永備前の華やかさと、美しい拵を一緒に楽しめる優品です。
干将庵 / 2015年9月16日
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