刀 常陸守源宗重

時 代 江戸時代中期 寛文頃(1670年前後)
形 状 鎬造 庵棟
長 さ 67.6cm / 二尺二寸三分
反 り 1.2cm /三分九厘
元 幅 3.1cm / 一寸二厘
先 幅 2.0cm / 九分九厘
附 属 金着祐乗ハバキ / 時代江戸肥後拵
鑑 定 保存刀剣
価 格 案内終了

形状 鎬造 庵棟、身幅広くやや寸が詰まり、反り浅く、中鋒
 鍛 小板目約(つ)む
 刃 三寸程焼出し、刃幅広く、小沸の付いた匂い口の広い大互の
   目が連れ、匂い口明るく、砂流ししきりとかかる
帽子 横手上で少しく膨らみ、直ぐ小丸に返るく
 茎 生ぶ、入山型、鑢目大筋違い、目くぎ孔一つ
彫物 棒樋 ハバキ上丸留
 拵 縁頭鐺:鉄地桐紋平象嵌、目貫:銀地牡丹図
   鐔:鉄地鉄覆輪藤平象嵌、小柄:鉄地藤平象嵌(先欠損)

■ 浅い反り姿の大坂新刀 宗重の御刀です。 やや寸が詰まるも身幅は広く、特に平地を広くとって反りは浅く、大坂新刀らしかなる武張った姿。 小板目地に匂いの深い 小沸のよく付いた大互の目が連れた刃文を焼き、太い足や長い砂流しと相まって、多層的で複雑な沸の働きを見せています。

■ 拵は肥後拵風。鉄地の揃い金具は錆色良く 金象嵌も良く残しており、また桐や牡丹、藤など雅な取り合わせにも心惹かれます。

■ 江戸時代中期 津田越前守助廣門として大いに活躍をし、また業物としても知らた常陸守宗重。 沸の豊かな働きをお楽しみください。

※ 古研ですのでヒケ痕がまま見られますが、鑑賞にはなんら支障はありません。

                  干将庵 / 2016年1月22日

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