濃州住若原長蔵寿命

時 代 江戸時代前期 寛文頃(1661-1672)
長 さ 65.5cm / 二尺一寸六分三厘
反 り 1.8cm / 五分八厘
元 幅 3.2cm / 一寸五厘
先 幅 2.2cm / 七分三厘
附 属 金鍍金一重ハバキ / 白鞘 / 黒石目塗鞘打刀拵
鑑 定 保存刀剣(登録証 平成27年2月発行)
価 格 ¥870,000.-

形状 鎬造 庵棟、身幅広く、寸やや短く、中鋒
 鍛 柾目、大肌交え流れごころ、鎬地は柾がかる
 刃 広直刃、小足、葉入り、小沸付く、
帽子 表・直ぐに小丸、先掃き掛ける 裏・横手からフクラにかけ
   沸厚く小丸 表裏とも棟角極に沿って三寸程 返りからの
   細い焼きが続く
 茎 生ぶ、浅い栗尻、鑢目切り、目釘孔一つ

■ 貴重な銘と生ぶ刃を持った 寿命 (としなが・じゅみょう)の健全な刀です。 元幅一寸強と広く、鋒も大きく、寸の伸びた大脇指ともいえる堂々とした姿。鍛えは板目に大肌をまじえ、流れごころを見せるなど、出自(美濃)を伺わせます。
刃文は広直刃を焼き、物打あたりには、葉や二重刃風な淡い焼きが見え、沸がちとなっています。
小丸を描いた帽子は、返りから棟角極(きわ)に沿って細い焼きを見せています。

■ 日本刀銘鑑中、河内守を名乗り 豊後国岡藩工となった寿命がおり、若原孫四郎との記載があることから、本刀はこの若原寿命の若い頃の作品と考えられます。
登録証は “大名登録” と珍重される昭和26年発行。また僅かですが 生ぶ刃が残っており、藩政時代から大家で大切に扱われてきたことを物語っています。

■ 貴重な若原長蔵銘に生ぶ刃、大名登録と見どころを備えた 健全な優刀です。
附 黒石目塗鞘打刀拵

                  干将庵 / 2016年11月18日

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