時 代 | 江戸時代 寛文頃(1661-1672) |
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長 さ | 52.6cm / 一尺七寸三分五厘 |
反 り | 1.2cm / 四分 |
元 幅 | 2.9cm / 九分六厘 |
先 幅 | 2.0cm / 六分六厘 |
附 属 | 山銅二重御国ハバキ / 白鞘 朱塗鞘脇指拵 |
鑑 定 | 特別貴重刀剣-日本美術刀剣保存協会 正真-日本春霞刀剣会 |
価 格 | 案内終了 |
形状 鎬造 庵棟、身幅やや広く、浅く反り、中鋒
鍛 板目に大肌交え、処々肌立ち、地沸付く
刃 湾れに互の目・尖り刃まじえ、砂流しかかり、中程から上は
沸よくついて地にもこぼれ、砂流し・金筋かかる
帽子 直ぐで入り沸厚く、先尖りごころに小丸、長く返る
茎 生ぶ、深い栗尻、鑢目大筋違い、目釘孔一つ
■ 大振りな銘が好ましい出羽大掾藤原国路の脇指です。
広い身幅に浅い反り姿の頑丈な姿。鍛えは板目に大肌をまじえ、
地沸も付いています。
刃文は湾れを基調に互の目、尖り刃をまじえ、沸が地にもこぼれるほど奔放に働いています。また横手下の三つの互の目や、焼出しのような腰元の刃も見逃せません。
帽子は尖りごころに小丸を描き、三ツ角よりもさらに下まで焼き下げています。
■ まさに豪放といった御刀です。光の加減で多彩な表情を見せる沸の妙味。それが地にも大きく溢れ出るも、破綻する間際で納める技量は、名工ならではのものです。
附の拵は残念ながらイタミが見られ、鞘割れもありますが、藩政時代のものであれば致し方ありません。
刀身の登録証は “大名登録” と珍重される昭和26年発行。番号は46番と、出自の良さを充分に伺えます。
■ 古研の状態で、昔の手入れの際に付いたヒケも見られますが、鑑刀にはなんの支障も無く、地刃充分に楽しむことが出来ます。
名工・国路の名に相応しい健全な優刀です。
干将庵 / 2016年12月16日
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